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○ まずは基本中の基本情報です。
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・ 種類(規格)や用途 「”架橋”ポリエチレン管」とは、ポリエチレン管の一種です。(”架橋”については後ほど) 「架橋ポリエチレン管」には、細かく色々な規格ありますが、多く市場に出回っている物はJIS規格「JIS
K 6769」のM種・PN15(右図参照
・ 一般に、ただ「架橋ポリエチレン管」と言えば、多くの場合これを指す)で、「主に給水・給湯」の用途で使用されます。(その他、床暖房など、多用途に使用できるものも有ります)
・3大特徴 (勝手に決めました。) 1、比較的、接続が簡単。 接着剤、はんだ付などが不要。 (ただし、原則、接続のやり直し は出来ないので注意) 2、パイプが曲げられる。(限度あり) 3、水もお湯もOK。(最高95°)
・似ていて、混同しやすいモノ。 「架橋ポリエチレン管」と似たものには、以下のものがあります。 ◆「架橋」じゃない、単に「ポリエチレン管」 → 「一般用」や「水道用」などがあり、名前が似ていますが、これは色が「黒に近い」ので見分けやすいです。ちなみに、架橋ポリエチレン管は、基本「白色」です。 ◆「”水道用”架橋ポリエチレン管」・「ポリブテン管(後ほどにも登場・黄色っぽい色)」 → 名前・用途が近く、部材も一部共通して使用可能ですが、まずは別物と考えておいた方が安心。 ◆同じ「架橋ポリエチレン管
JIS K 6769」でもE種やPN10。(表を参照) → 専用工具のいる電気融着式であったり、一部サイズが異なるので、これも別物と考えましょう。 ◆エコキュートの「ヒートポンプ配管」などで使用する「金属強化ポリエチレン管」 → 多くは、(”架橋”か”耐熱”の)ポリエチレン管を、銅やアルミの金属で補強したものです。メーカーごとに構造/寸法が異なりますので、部材のメーカーは統一しましょう。
これらの似たものについて詳しくは知らなくても、「似ていて混同しやすい物がある」と言う事だけでも覚えておけば便利です。
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一般的に「架橋ポリエチレン管」(パイプ)と言う時、多くの場合、○のM種・PN15を指します。(ペアチューブ以外) この規格のパイプや、これに適合する継手であれば、原則、どのメーカーでも使用可能です。 >詳しくはコチラも
(当店取扱品も主にこの規格であり、同規格品同士なら、オンダ/セキスイのパイプ・継手は共に適合します。)
※自社品以外の商品を推奨しないメーカーもある可能性もございます。詳しくは、お問い合わせいただくか、各メーカーのカタログ等をご確認ください。
※【エコキュート/ヒートポンプ配管】用の部材は「商品(販売)ページ」及び「説明ページ」をご参照ください。
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○ 「架橋」?
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・ところで「架橋」って、なんの事? やっぱり気になる所ですね。これは素材・材質に関する話題です。 「通常のポリエチレン」の分子構造は図-1の様に、線状に並んでいます。この「通常のポリエチレン」分子を特殊な化学結合で結び(分子間に橋を架けて補強する=架橋)、図-2の様に網目状にしたのが「架橋ポリエチレン」です。 「架橋くん」のふんばりで、なんだか強くなっていそうなのは一目瞭然ですね。 これによって耐熱性(最高使用温度95°まで)、耐クリープ性などが大幅に向上しています。 また、使用条件によりますが
一般の給水/給湯用途で、耐用年数は30年以上の実績もあります(架橋ポリエチレン管工業会HPより)。
・ちなみに「ポリブテン管」との違いは? 架橋ポリエチレン管と似たようなもので、シェア争奪のライバルでもある、ポリブテン管(JIS
K 6778など)と言うものがあります。これは、当然ですが材質や規格が少し違います。 しかし、特徴も、用途も、パイプのサイズ等の規格も、架橋ポリエチレンと共通する所がとても多いので混同しやすいんですね。(ビデオにおける、ベータ対VHSが思い出されます・・) もちろん「ポリブテンのパイプ+架橋ポリエチレン管の継手」といった使い方は、基本NGですが、兼用できるものも有りますので、以下にまとめておきます。
●オンダ社の継手 ・10A・13Aに限り、両方に使用可能。 ・16A・20Aはそれぞれに対応した物が別々にラインナップされています。 ※16A・20Aの継手で、当店で取り扱っているものは全て「架橋ポリエチレン管」専用の方です。
●セキスイ社の継手 ・全サイズ、架橋ポリエチレン専用です。
ちなみに見た目での判別は、概ね、ポリブテン管=黄色っぽい、架橋ポリ管=白、といった感じです。
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○ 長所と短所
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まず長所には、主に
以下の様なものがあります。
1. 軽く、柔らかくて、取り扱いが楽。 2. 接続もワンタッチで、簡単。(接着剤等が不要) 施工時間も短縮できます。 3. 耐熱性があり、給水・給湯の両方に使用可能。(最高使用温度95°まで) 4. 優れた耐衝撃性、耐食性。 一般の給水/給湯の場合、耐用年数30年以上の実績あり。 (耐用年数は使用条件により異なります。) また、パイプがたわむので、地震で破損しにくい。 5. 内面が非常に滑らかで、 スケール(水アカ、湯アカの様なもの)が付きにくく、衛生的。
などなど、メリットは豊富です。
しかし、もちろん短所もあります。
例えば、日光に弱い事。やむを得ず屋外配管する場合、適切な遮光処理が必要です(ちなみに、さや管に通すだけでは不十分で、耐候性のある配管カバー等を用います)。 溶剤/薬剤/可塑剤など(例えば、接着剤、ペンキ、洗浄剤、テープの接着面など)にも弱いので、それらに接触させないようにしましょう。
また、接続のやり直しが出来ない事もありますね。 ネジでしたら接続しなおしが出来ますが、架橋ポリ管のワンタッチ差込口に挿入されたパイプは、抜いたり、分解して取り外す事が出来ません。(一部メーカーでは、専用の用具で取り外せるものもあります。) 施工は是非とも慎重に行いましょう!
そして、高機能で精密な構造である為、従来のネジこみ式や接着式の継手と比べ、お値段が高くなる事もデメリットとして挙げられるかもしれません。 とはいえ、簡単さや時短など、前述のメリットは強力で、近年
急速に普及が進んでいます。
当店でも 皆様にお気軽に架橋ポリエチレン管を使っていただけるよう、価格だけでなく無料相談などのサポート面でもお役に立てればと思っております。 ご質問/ご相談がありましたら、何でもお気軽にお寄せください。
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