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このページでは、覚えておきたい
架橋ポリ管の重要ポイントを、参考書形式でまとめてみました。 皆様の「架橋ポリ偏差値」UPに役立てればと思います。
掲載の内容は随時変更される可能性がございます。各社カタログ等で最新の情報もご確認ください。ご質問も大歓迎ですので、お気軽にお寄せください。
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I. 規格・基本情報など
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1.
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一般用架橋ポリエチレン管(パイプ)のJIS規格番号は( JIS
K 6769 )である。
Check!
ちなみに「架橋」とは 分子構造の話で、通常のポリエチレンの分子間を
化学結合によりさらにガッチリ結ぶ(=架橋する)ことで、より耐久性のある強い素材にする事です。
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2.
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一般用架橋ポリエチレン管は、さらに4つに分かれる。
まず、管(パイプ)の構造により2つに分かれる。
単層のものが( M種 )、2層のものが( E種 )である。
次に上記2種それぞれが、水温20°時の最高使用圧力により、さらに2つに分かれる。
1.0MPaのものが( PN10 )、1.5MPaのものが( PN15 )である。
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3.
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管(パイプ)の寸法表
(架橋ポリエチレン管工業会「施工ハンドブック」より)
(注:E種の内径は、近似内径で参考値 /E種は主に電気融着) 単位:mm
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呼び径
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外径
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内径
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厚さ
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M種
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PN10
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16
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21.5
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17.3
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2.10
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20
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27.0
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21.9
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2.55
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PN15
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10
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13.0
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9.8
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1.60
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13
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17.0
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12.8
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2.10
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16
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21.5
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16.2
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2.65
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20
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27.0
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20.5
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3.25
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E種
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PN10
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16
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21.5
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16.7
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2.40
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20
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27.0
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21.3
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2.85
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PN15
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10
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13.0
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9.2
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1.90
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13
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17.0
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12.2
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2.40
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16
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21.5
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15.6
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2.95
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20
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27.0
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19.9
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3.55
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赤字の部分(M種・PN15)が給水/給湯用途でもっとも普及しているもので、一般にただ「架橋ポリエチレン管」(パイプ)と言う時は、多くの場合この事を指します。 当店で取り扱っているオンダ・セキスイの商品も、主にこの規格に対応しています(ペアチューブ以外)。 この規格品のパイプと、これに適合する継手なら、原則、どのメーカーのパイプ・継手でも使用可能です。 >パイプ/継手の適合について、詳しくはコチラも。 (※例外もある可能性もありますので、詳しくはお問い合わせいただくか、各メーカーのカタログ等をご確認ください。)
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4. 最高使用温度は( 95° )までである。(この時の最高使用圧力は0.65Mpa) (ペアチューブは例外です。各商品ページにてご確認ください。)
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II. 施工について
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5.
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管(パイプ)の最少曲げ半径は、10Aと13Aは( 150mm )、
16Aは( 200mm )
、20Aは( 300mm )である。
Check!
漏水等の事故が発生し易くなる為、これ以上小さく曲げない様にしてください。
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6.
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・継手の再使用 オンダ製継手(ダブルロックジョイント等)、セキスイ製継手(エスロカチット)は共に、一度パイプを挿入したものを 、抜いたり分解などをして( 繰り返し使用する事は、できない )。
※施工は慎重に行いましょう。
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7.
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・屋外配管や溶剤・可塑剤 (弱点の部分) 架橋ポリエチレン管は( 日光(紫外線)に弱い )ので、やむを得ず屋外配管する際は、耐候性のある素材で被覆/カバーをするなどの適切な( 遮光処理 )を施さなければならない。 また、保管時も直射日光にはご注意ください。
Check!
通常、さや管に通すだけでは適切な遮光処理とはなりません。 耐候性テープ、耐候性サヤ管(及び
だ円サヤ管)、耐候性のある屋外用配管カバーなどを用いましょう。
(注:日光だけでなく、下記のように、火気や溶剤・薬液にも弱い。) また、架橋ポリエチレン管は( テープ/接着剤/油分/洗剤などの溶剤に弱く ) ( 電線ケーブルの被覆材などに含まれる可塑剤にも弱い )ので、 それらに触れないよう気を付けましょう。
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8.
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・エコキュート 「通常の」架橋ポリエチレン管は、エコキュートにおける( ヒートポンプ配管
= ヒートポンプと貯湯タンクの間の配管 )には、( 使用できない )。
これは、ヒートポンプから出る温水が( 95° )を超え、管が( 破裂 )する事例が報告されている為である。
ヒートポンプ配管には、( 銅管などの金属配管 )や、( 銅やアルミを含む多層構造の「金属強化」ポリエチレン管 )などを使用します。
Check!
「金属強化」ポリエチレン管の母材(ベースとなる材質)には、主に、”架橋”か”耐熱”のポリエチレン管が用いられるが、一般に”架橋”ポリエチレンを母材としたものの方が耐用年数が長い傾向にある。
>エコキュート・ヒートポンプ配管部材:
【商品(販売)コーナー】はコチラ >エコキュート・ヒートポンプ配管部材:
【説明ページ】はコチラ
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III. オンダ・セキスイ -両社の製品の特徴/比較-
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9.
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・継手の構造
・内部(パイプ挿入部)が確認できるか? オンダ→( できない ) セキスイ→( 透明ボディーで確認できる )
・インコア挿入が必要か?(インコアは継手の付属品です) オンダ→( 必要 ) セキスイ→( 必要なく施工が楽 ) (ただし、オンダ製でも樹脂製のPシリーズは不要。)
・パイプのシール方法
オンダ→( 外径シール ) パイプの外側をシールするので、パイプ内部の流路を広く確保できます。
セキスイ→( 内径
及び 外径シール ) パイプを内側からもシールするので、流路が狭くなる。
One
Point! 水量が必要なスプリンクラー配管等には、外径シールが適しています。
(図:オンダ・カタログより)
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10.
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・ポリブテン管(JIS
K 6778/ JIS K 6792) にも使用出来るか?
オンダ→ ( 10Aと13A )は( 使える )。
しかし( 16Aと20A )は( 使えない )。
暗記Point!
重要! 16A・20A は、「架橋ポリエチレン管専用のもの」と「ポリブテン管専用のもの」が、それぞれ別々にラインナップされています。 16A・20Aの継手で、当店で取り扱っているものは、「架橋ポリエチレン管専用」のものです。
セキスイ→ ( 架橋ポリエチレン管専用 )で、ポリブデン管に使用不可です。
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11.
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・用途
オンダ→ ( 給水・給湯、冷温水配管用 )に加え、( 暖房・融雪 )にも使用可能。
ただし、給水/給湯用パイプを床暖房用に流用する場合、下記のデメリットもあります。 ・肉厚なため、熱の放出が若干下がる。 ・肉厚で丈夫なため、硬い。=施工性が劣る。
逆にメリットは、(商品の流通量が多いため)比較的安価/継手(ジョイント)の種類が豊富、などです。
セキスイ→ ( 給水・給湯、冷温水配管用 )に限り、使用可能。
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12.
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・使用流体
オンダ→ ( 湯・水 )に加え、( 不凍液 )にも使用可能。
セキスイ→ ( 湯・水 )に限り、使用可能。
注:両社共に、油類・薬液・エアー配管には使用できません。
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13.
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・埋設
オンダ→ 継手の( 材質 )により違い、( 樹脂製・青銅製 )は( 埋設に使用できる )が、( 黄銅製 )は( 埋設に使用できない )。
セキスイ→ 一般的な継手(樹脂・青銅製)は( 埋設に使用できる )。
注:埋設施工対象外の継手もあります。詳しくはお問い合わせください。
(埋設についてはコチラのページもご参考ください。)
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